帝王切開と聞くと皆さんはどんな印象をもたれますか?
- 自然分娩よりも痛くなさそう
- 楽して子供を産めそう
- 傷跡残りそう
私の中での帝王切開イメージはそういう印象でした。20代の頃、友達が帝王切開で子供を産んだと聞いても「全然痛くないんでしょ?」と。
まさか自分が帝王切開で子供を産むことになるとは思ってもいませんでしたから。
カカ:今思うとこんなことを思っていた自分がとても恥ずかしくなる!
トト:仕方ないよ。経験した事ないんだもん。
1人目の子は自然分娩でした。痛みに弱い私は分娩室で泣き叫びまくりました笑!
「痛い」「もう無理」「助けて」「お腹きってほしい」とか、、、
それだけ出産というのは大変だというのことは、出産経験者はわかっていただけると思います。
よく鼻からスイカと聞きますが、むしろ出す時よりも骨盤辺り通過される時が一番痛いわけです。
そして2人目の子が帝王切開で産むことにになった理由は逆子です。
妊娠中期辺りから頭が上になり、そこから何をしても戻らず38週目に帝王切開するという運びになりました。痛みに弱い私は、「このまま逆子が戻らなかったら、帝王切開になります」という話を産婦人科の先生に言われた時、心の中でどこかしらホッとしていました。帝王切開について無知だったからです。
出産前に帝王切開について調べようか迷っていた時期もあったのですが、知ってしまうと出産が恐くなるので調べるのをやめて流れのままにいこうと決めました!
なので知るの勇気のある方・知識として軽くでも触れていたい方にはぜひ見てほしいです。
目次
手術前日
前日のつらさは夜9時以降の絶食です。飲み物もダメだと言われました。実際この時間帯に絶食してから次食事や飲み物が飲めるのは、入院してから2日目になります。
この日は9時以降絶食し、早く寝て次の日に備えるだけということになりますが、それまでにもし陣痛が来てしまったら、予定帝王切開から緊急帝王切開に変わるので、色々と大変な事になります。
なので帝王切開の予定日が決まったら、当日までは安静に過ごすのがいいとされています。
手術当日
手術前準備
当日は産婦人科に朝10時頃入り、手術が14時頃だったので着替えてのんびりしたり、浣腸されてトイレをすませたりと手術にむけて準備をしていきます。
そして点滴を繋がれます。
手術
13時半ごろには、手術室に入り麻酔などの準備が始まります。
つらいポイントその①
腰の注射(麻酔)
まず腰の辺りに注射をするのですが、大きいお腹を丸めるというのは安易な事ではない。苦しいです。2人目の時はまだすんなり麻酔が出来たのですが、3人目は中々うまく注射針が腰のところに入らず、何度か失敗していました。2人目の時に気付かなかったのですが、この注射失敗されるとすごく痛いんです。帝王切開最初の涙ものです。私の妹も帝王切開で子供を産んだのですが、痛みに強い妹は「腰に麻酔の注射される時が一番痛かった」と言っていました!
つらいポイントその②
呼吸
無事に注射を終えると仰向きになり、下半身の麻酔が効いてくるのを待ちます。その間に尿管に管を通されます。効き目は早いので途中先生が足やお腹のつまんで「痛み感じるかな?」と確認してきます。私は恐かったので少しでも痛みを感じたり、つねられてる感覚が残っていたら「痛い」と言っていました笑。麻酔してから5~10分ぐらいしたら手術が始まります。
麻酔して仰向けになってから手術まで10分もかからないのですが、仰向けになる事が苦しくて仕方なかったです。コロナ化ということもありマスクをしていた上に、重たいお腹のまま仰向けですから呼吸が出来なくてとても息が苦しかったのを覚えています。酸素がほしくて足りなくてずっと「はぁはぁ」言っていたのを覚えています。
見えないように胸よりは下はよくドラマなどでみるカーテンみたいなのをされているのですが、起きていますしなんとなく感覚はわかるので恐かったです。
手術が始まってからたった5分で赤ちゃんは取り出されました!
あっという間に赤ちゃんの産声が聞こえました。感動です。
この後赤ちゃんとご対面!
手術が開始してから赤ちゃんが出てくるまで5分ですが、ここから傷口を縫っていく作業が行われます。これに1時間ぐらい時間がかかります。丁寧に傷口を縫っていってくれるので、赤ちゃんをゆっくり抱っこできるのはこの後になります。その間にパパの元に連れて行かれます。
つらいポイントその③
傷口を縫う作業
いくら麻酔が効いているとはいえ、触られてる感覚はありますので痛いんです。何が痛いかというと、まず血や羊水を吸引機みたいなので吸い上げてるんでしょうか?それがなんか痛いんです。感覚的にいうと皮の下の皮膚を直接触ってる時の痛みってわかりますか?その感覚が痛いんです。傷口を縫う時も、傷口が開かないようにしっかり引っ張って縫ってくれてるというのがわかるのですが、皮膚を触られてる感覚が痛いんですよ。私は痛みに弱いのでずっと泣いていました。
手術が終わると担架に乗ったままパパのいる部屋に運ばれていきました。
そしてやっと抱っこ出来ます。
しばらく癒しの時間です♡
1時間ほどたったら今日のご対面はおしまいです。今日は下半身が動かないので、尿管も繋がったままで点滴から痛み止めを流し込み一日過ごします。
もちろんこの日は食事なしで、水分補給は夜の9時頃にやっと飲んでもいい許可が出たという程度です。
つらいポイントその④
傷口のチェック・悪露の押し出し
助産師さんが何時間かに1回お腹の傷口のチェックと、悪露を出すために夜中来ます。自然分娩と違って子宮が開いていない為悪露が出るのが遅く、押し出してあげないと体内に悪い血が残りっぱなしになり体によくないのです。
悪露を出す為に助産師が傷口辺りを押すんです。押し出すというのが正解に近いですね。これが痛いんです。
夜中に何回か来て血の様子を見ながら押し出し作業がこの日は入ります。
2~3日目
つらいポイントその⑤
お腹の痛みが本格的にスタート
下半身の麻酔が取れるので尿管を抜きます。そして助産師さんがタオルで体をふいてくれるので自分の服に着替えます。術後ようやく動けるようになるのですが、始めは起き上がる事が不可能っていってもいいぐらい痛いです。その痛みと戦いながら過ごす日々がスタートします。
点滴の痛み止めはこの日から終わり、飲み薬の痛み止めに変わります。飲み薬は6時間に1度しか使えないので、自分で時間計算してコントロールして飲んでいかないと効いてほしい時に効き目が取れてきて来るのはつらいですからね。
2人目の子の時は初めての帝王切開で術後の痛みがこんなにもつらいのかと、毎日泣いていました。
帝王切開は楽だと思っていた自分が本当にバカみたいです。こんなにつらいものはありません。
帝王切開の傷の痛みは日にち薬なので、もう動いて治していく、動くことで治りが早くなる!とりあえず痛くても我慢してたくさん動いて下さいねーです!笑えない!
そして赤ちゃんとやっとゆっくりご対面もこの日からです!昨日は産み終わった後、1時間ほどのご対面で終わりましたが今日からやっとゆっくり過ごせます♡
この日から授乳もスタートするので、痛いお腹を抱えながらの授乳します。赤ちゃんと会えるといってもお腹が痛すぎて対して何もできません。なので私は無理せず助産師さんにお願いしてみてもらう事も多かったです。夜中の授乳も起き上がるのが痛すぎて、泣いていてもすぐに何もしてあげられないのが現状です。
自分の体調と相談しながら助産師さんに手伝ってもらえる事は手伝ってもらうのがベストと思います。
食事は2日目のお昼からスタート!すごくお腹がすいているのに、食べれるものはヨーグルトやスープ・お粥です。
普通食に戻るのは3日目の夜ご飯辺りからです。
3日目はやっとお風呂に入ってもいという許可が出ます。しかしお風呂入るのがすごくつらい。痛すぎて2人目の子の時は毎日お風呂で泣いていました。そしてテープが貼っているとはいえ、傷口が見えるのも恐い。
痛みと戦う日々でした。
そして3日目辺りから助産師さんに「便は出ましたか?」のチェックが入ります。帝王切開をすると腸の動きが鈍るようで、大便の方がでにくいのが特徴。けれど退院までに腸を動かしてちゃんと大便をしないといけないので、助産師さんは心配して1日に何度も確認してきます。
私の場合2人目も3人目も腸の動きが悪かったので、便秘薬と下剤の2種類の服用していました。
4~5日目
4日目辺りから全ての食事は通常食に戻りました。
個人病院だった為、朝・昼・晩とこういった感じに豪華でした!
そして赤ちゃんとの生活も助産師さんに預ける事なく同室で過ごすようになります。身体はまだまだ本調子になりませんので、痛み止めを飲みながらの生活になります。大便の方も入院してから4日目にようやく出始めました。出始めても下剤は続けて飲みます。
5日目辺りからもう下剤飲まなくてもスムーズに出るようになってきたので薬はやめました。お腹の痛みもこの日ぐらいからだいぶマシになってくるので、動きもスムーズこなせるようになってきます。
でもまだ痛いですよ!なので私は痛み止めはまだ飲んでいました。
退院前日・当日
6日目の退院前日はもうだいぶ体もよくなり元気なので窓から外を見ていると、動きたくてうずうずしていました!家に帰ると大変な日々が待っているので今日は最後のんびりするぞ!という気持ちで過ごしていました!
退院当日、ようやく外にも出れて家族にも会えて幸せな日々に戻ります。
カカ:1週間産婦人科の引きこもり生活を終えて、やっと外に出れて新鮮な空気が吸えてそれだけで幸せいっぱい♡そして上の子やパパに会えてホッとしました♡
トト:本当にお疲れ様。カカのおかげでまた幸せ増えました。
退院後の生活
傷口
テープで抑えているのですが、1週間に1度自分で張り替えないといけないので、お風呂に入る前にテープをはがしお風呂で傷口も洗います。これがまた痛いんです。それに傷口を見ないといけない恐ろしさ。2人目の時は見るのも恐かったので旦那さんに剥がしてもらっていました。
3人目にもなるともう慣れていたので自分でやっていましたが笑。
完全に傷口が治るのは1年ほどかかると言われています。
残念な事に私はケロイド体質で傷口がみみず腫れのようになってしまうので、完全に綺麗治そうと思うと形成外科の方でケロイドを取る手術をしないといけないみたいです。なので私は現在放置しています。治したいと思う時期が来たら行こうかな?と思ってます。
普通の人は綺麗に傷口が治っていくみたいなので、時間はかかりますが安心して下さいね。
ケロイドにならないようにする為にも保湿は大切だと助産師さんは言っていました。なので3人目の時なるべく保湿はしていたので2人目の時よりも少しマシにはなってます。
お腹の痛み
帰宅後も痛みはまだ続きます。退院後1週間は起き上がるのも大変に感じるほどまだ痛いです。徐々にマシになってきますが、お腹を抱えるほど笑ったり、くしゃみをしたりすると「痛い痛い」という感じは1か月ほど続きます。
産後1か月もすれば今まで通り普通に過ごすことが出来ています。
悪露
悪露は2人目、3人目の時も長く続きました。個人差はあるようですが、自然分娩だとだいたい退院後には徐々にながら落ち着きます。帝王切開の場合はダラダラと続くので、私は2人とも3か月ほど続いていました。落ち着いたかと思うとたまに多く出たりするので、不安になり何度か産婦人科に足を運びました。検査しても問題なくいつも正常と言われました。なので帝王切開の方は個人差はありますが3か月ほど長引く事もあると頭にいれているといいと思います。
いかがでしたでしょうか?
帝王切開と自然分娩の大きな違いは産後だと私は思います。産後のお腹の痛みの度合いや体の回復具合も帝王切開の方が大変なのが伝わりましたでしょうか?プラス後陣痛の痛みもあるので結構しんどい状態が続きます。
帝王切開が恐くなりましたか?
帝王切開は「世界一幸せな手術」と言われています♡
安心して下さい。出産には痛みはつきものです。それが自然分娩だろうと帝王切開だろうと同じこと。不思議なのは赤ちゃんの顔を見た瞬間、今までの痛みが全て消えます!
それが赤ちゃんの力です。
産後は赤ちゃんから癒しの力をもらって幸せな時間を過ごせるので大丈夫ですよ。
これから帝王切開を迎える方、もしかしたら帝王切開になるかもしれない方。頑張って一緒に乗り越えましょうね!痛みに弱い私も出来ましたから、必ず皆さん乗り越えられます!!
応援しております♡
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